ゴールデンサークルのその先へ――行動から新しい目的を導きだす

ゴールデンサークルを順に辿って行動に移し、行動の結果からゴールデンサークルを逆に辿ることで学びを深める

小さくおこなう「Start with Why」

すべての施策は「何のために(価値観)」「どうやって(行動原則)」「おこなうか(実際の行動)」に基づいて行われなかれば、他者の理解を得ることはできません。そのために全社的に価値観を共有することが重要になります。しかし、それは容易ではないことはこれまでたびたび説明してきた通りです。

そのために、わたしたちはアジャイルガイドという小さな型を設け、これを行動の起点にします。

行為から学ぶ

アジャイルガイドという小さな型から入り、実際にやってみることで見えてくるものは多くあります。「やってみた(実際の行動)」過程と結果から「何を大切に行動すべきなのかを学び直し(行動原則)」行動と学びをよりよくするための価値観をアップデートし、これを再びアジャイルガイドに反映します。このときわたしたちはゴールデンサークルを逆にたどり、行動から新しい価値観・目的を引き出しています。

ふりかえりとむきなおり

施策を終えた後に重要なのは有効な学びを得ること。その重要な機会となるのがふりかえりむきなおりです。

ふりかえりは施策をおこなった後に、その過程と結果をチーム全体で共有し、評価する機会です。

むきなおりはふりかえりの結果を受けて、行動原則(What)や価値観(Why)のアップデートを図る機会です。

施策・行動をふりかえり、むきなおることで私たちは経験学習を繰り返すスパイラルを形成していくのです。

ものわかりを得る

アメリカの教育理論家であるデービッド・コルブは人の学びの過程を「コルブの経験学習モデル」としてモデル化しました。この経験学習モデルはそのままアジャイルな試行と学びの過程に当てはめることができます。

具体的経験
机上の空論ではなく、実践によって積まれた経験です。もちろん成功体験だけでなく失敗経験もこれに含まれます。施策の実施がこれに当たります。
内省的観察
具体的経験をふりかえり、おこなわれた行為を棚卸しして評価することです。ふりかえりがこれに当たります。
抽象的概念化
得られた学びを他のケースにも対応できるよう、背景や因果も含めて深く掘り、抽象的な概念・パターンとして名付けることができるまで探索することです。ふりかえりとむきなおり、両方の機会でおこなわれるものです。そしてアジャイルガイドのアップデートは、この抽象的概念化の末になされるものです。
能動的実験
得られた学びを実際に次の行動に反映し、学びの成果を実践することです。もちろんこれは次なる施策の実施のことであり、次の具体的経験をもたらします。

この経験学習のスパイラルの中で得られる高度な学習理解のことを、わたしたちは「ものわかり」と呼んでいます。わたしたちは、この「ものわかり」の繰り返しの中で段階的に学習を深め、漸進的に全社が取り組める目的(Why)に近づいていくのです。

これこそが不確実性の高い組織改革を成し遂げるために必要なアジャイル組織の育て方であり、同時にそれはアジャイルな問題へのアプローチへの実践でもあります。

メンターがいるから「学び直し」の機会を逃さない

学びなき実践はもっとも避けるべき失敗です。経験学習のスパイラルを止め、施策実施のもっとも重要な成果であるものわかりを得られぬままにリソースを使ってしまうことは、あなたの組織にとって大きなロスとなってしまうことでしょう。

しかし、日々施策の実施に奔走する中で、学び直しの機会をつい失ってしまうことは「ありがちな失敗」でもあります。

わたしたちレッドジャーニーのメンターは、この学び直しの機会ーーふりかえりとむきなおりのタイミングを逃しません。第三者的な目線から伴走するわたしたちだからこそ、適切な学びのタイミングを判断して、その実施を促します。

経験豊富なメンターの重要な役割のひとつは「ふりかえり・むきなおりを主導し、ものわかりとガイドラインのアップデートに組織を導く」ことなのです。

Do Agile. Be Agile.
さあ、最初の一歩をいま、
わたしたちとともに。

アジャイルな組織への第一歩は、正しく計画し行動すること。ぜひ、もう一度わたしたちの考えを読み、じっくりと考えてみてください。わたしたちレッドジャーニーは、改革のための第一歩をあなたとともに踏めることを、心待ちにしています。

株式会社レッドジャーニーのお問い合わせフォームに移動します。